26日は全国的に高気圧に覆われ、各地で気温が上昇しそうだ。日中の最高気温は、東北で30度の真夏日(最高気30度以上)が予想されているほか、東京都心27度、大阪市、名古屋市26度など。汗ばむような日が増え、気象庁は熱中症への注意を呼びかけている。

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 熱中症に詳しい中部国際医療センター(岐阜県美濃加茂市)の奥寺敬・集中治療部長は「熱中症は死に至る恐れのある一方で、適切に対応すれば、防ぎやすい病気」と、事前の予防の必要性を訴える。

 奥寺さんによると、熱中症は、過剰な運動や湿度が高い環境によって、十分に発汗できず、身体の熱の放出が追いつかなくなった時に出る症状だ。「暑さに慣れていない時期に気温が上がった場合は相当注意しなければならない。のどが渇くのは危険信号。軽い作業でもこれぐらい大丈夫と思わないで、定期的に水分を取って」と呼びかける。

 予防の基本は、水分補給とエアコンなどで室内の温度を適切に保つこと。乳幼児や高齢者は一人での水分補給が難しいため、周りにいる人たちのサポートが必要だ。高齢者はトイレに行くのが煩わしくなってしまい、水分を控えたり、のどの渇きを気が付きづらい傾向もあるという。奥寺さんは「トイレに行って動くことは『リハビリ』と割り切る。1時間に一杯お茶を飲むなど意識的に水分摂取をして」と指摘する。

それでも熱中症になったら

 一方、健康な人でも、寝不足…

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