蔵書を減らし、「こどもゾーン」を新設する蛍池図書館=2024年3月11日、大阪府豊中市蛍池中町3丁目、田中祐也撮影

大阪・豊中市の図書館再編案に波紋

 大阪府豊中市が市立図書館の再編を進めようとしている。現在、市内にある図書館は八つ。市が出した再編案では、大きな中央図書館を新設する一方で、六つの図書館の縮小または廃止を検討する。こうした動きに対し、一部の市民は「歩いて通える地域の図書館を残してほしい」と訴え、署名を集めるなどしている。

 市は2017年、「公共施設等総合管理計画」を策定した。人口減や社会保障費の増加などをふまえ、公共施設の延べ床面積を2割減らして、将来の経費を抑える計画だ。

 市の試算では、各図書館を改修などをしながら維持し続けた場合、その費用は30年度までの10年間で計40億円以上が見込まれたという。

 市は21年、将来に向けた図書館の基本構想を発表した。目玉は、5千平方メートルの中央図書館の新設だった。

中央図書館の代わりに減るのは…

 ただ、基本構想をもとに23…

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