「吹奏楽作品 世界遺産100」を出版した(右から)伊藤康英さん、鈴木英史さん、滝澤尚哉さん=2024年4月23日、川崎市高津区の洗足学園音大、魚住ゆかり撮影
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 世界遺産ともいうべき、吹奏楽の名曲をもっと知ってほしい――。作曲家らの積年の思いを形にした書籍「吹奏楽作品 世界遺産100」(音楽之友社、税込み1980円)が出版された。3月下旬の発売以来、吹奏楽ファン以外にも読まれ、さっそく版を重ねている。

 吹奏楽に詳しい作曲家ら3人が「これだけは知ってほしい」吹奏楽の100曲を選び抜き紹介した、いわば「ガイド」本だ。吹奏楽史を彩る各時代の代表曲はもちろん、吹奏楽の源流となったモーツァルトやヘンデルの管楽合奏曲など、多彩な曲名が並ぶ。

 「惑星」で知られる作曲家ホルストの「吹奏楽のための第1組曲」。100曲のうち、最初に登場するのは、今回の書籍化のきっかけとなった曲だ。

 「ホルストの第1組曲、知っ…

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