女子高校生も参加し、「学校で子どもの権利が守られるようにしてほしい」と訴えた=主催者提供
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 子どもの権利条約を日本が批准して30年となる22日、記念イベントがオンラインで開かれた。児童虐待、教育、アドボカシー(意見表明の支援)など様々な分野の有識者が意見を交わし、30年の成果と日本社会が直面する課題を確認し合った。

 主催は「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン実行委員会」。同会が昨年、全国の10~18歳の子ども約1400人を対象に意識調査を実施したところ、子どもの権利について「知っている」「少し知っている」との回答は約4割にとどまった。同会は「学校で、子どもの権利についてちゃんと教えてください」などとする提言をまとめ、この日公表した。

 NPO法人児童虐待防止全国ネットワークの高祖常子理事は、2020年に親の体罰を禁止した改正児童福祉法が施行されたことを評価。一方、体罰を容認している人が4割に上るという同年の調査結果を紹介し、「法改正がされても多くの人が知らないままというのは大変もったいない」と話した。

意見尊重された子ども 8割が「幸せ」

 日本若者協議会の室橋祐貴代…

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