バグパイプバンドメンバーが力強い演奏を披露=2024年5月1日午後2時26分、宗像中学校、前田伸也撮影

 スコットランド・エディンバラの中高生23人のバグパイプバンドが1日、福岡県宗像市の県立宗像中学校を訪問した。市内のグローバルアリーナで開催中のワールドラグビーユース交流大会で演奏するために、先月25日に来日した。

 同校では、スコットランドの民族楽器バグパイプやスネアドラムなどを力強く演奏し、6曲を披露。初めて音色を堪能した2年の渡木采花さん(13)は「伝統を感じる奥深い演奏。きれいな音だった」。英語でイラストを説明する伝言ゲームもあり、「簡単な英語で伝わることがわかった。ラグビー好きの男子生徒に兄がラグビーをしていることを伝えると、喜んでくれた」と、うれしそうに語った。

 同行する現地在住女性の忍(しのぶ)・スコットさんによると、メンバーは約100人から選抜された精鋭。毎年のように開催される交流大会に合わせて来日するが、「来日後に合同練習を重ねることで、帰国後の上達ぶりは目を見張る」そうだ。メンバーの滞在中の楽しみの一つが、移動中に立ち寄るコンビニエンスストアで、なめらかな味がする日本のチョコレート菓子を買うこと。来日のたびに顔を出してくれるという理由で、コンビニは、メンバーお目当てのチョコレート菓子を通常より多めに用意するという。大会最終日の5日に会場で演奏を披露し、帰国する。(前田伸也)

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