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衆院本会議で国民民主党の西岡秀子氏の質問に答弁する石破茂首相=2025年1月28日午後2時44分、岩下毅撮影

 石破茂首相の施政方針演説に対する代表質問が28日、衆参の本会議であり、国民民主党は所得税の課税最低ライン「103万円の壁」の大幅引き上げを要求した。だが、首相は突き放すような答弁を連発。国民民主からは不満の声が噴出した。

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 「自民党、公明党の123万円への引き上げは到底、受け入れられない」。国民民主の西岡秀子衆院議員は代表質問でこう切り出し、「103万円の壁」をめぐり「高い水準に引き上げる必要がある」と首相に迫った。

 これに対し、首相は「引き続き政党間で協議が進められていると承知している」と答弁した。だが実際には、自民、公明、国民民主の実務者協議は昨年12月に暗礁に乗り上げて以降、再開されておらず、国民民主の議員からは「与党はやっていないじゃないか」とのヤジが飛んだ。

 政府が150万円を上限に検討していると一部で報じられたことについても、首相は「政府として150万円程度への更なる引き上げを検討しているとは認識していない」と、きっぱり否定した。

「財源」重視の政府・与党は123万円の引き上げ主張

 交渉難航の原因は財源問題だ…

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