鳥取市は2026年4月に採用する職員の採用試験について、現行日程より約2カ月前倒しする「早期枠」を新設する。受験者数の減少傾向が続く中、民間企業の志望者も受けやすい日程や試験内容として、優秀な人材の確保を目指す。
早期枠の対象は「一般事務(大学卒業程度)」と「土木(同)」。日程は、申込期間=今年3月上旬~4月上旬▽1次試験=4月中旬~下旬▽2次試験=5月下旬▽最終合格発表=6月上旬。現行試験は6月中旬から試験を実施し、8月下旬に最終合格発表を行う。
早期枠の試験内容は、1次は公務員試験の特別な対策を必要とせず、民間企業でも活用されているSPI(適性検査)のみとし、全国の主要都市の会場で試験日を選んで受験できるテストセンター方式で実施する。2次は自己アピールや個別面接による人物試験を行う。
現行試験は引き続き実施するが、早期枠と現行試験を併願することはできない。
深沢義彦市長は31日の定例会見で「国内外の情勢が短いサイクルで変化する中、行政職員も時代の流れを見る能力が重要になってくる。新しい時代にマッチした職員として活躍してもらえる人に、ぜひ鳥取市を選んでもらえれば」と話した。