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2024年10月10日、朝鮮労働党創立79周年慶祝公演が行われる平壌の朝鮮労働党中央幹部学校に到着した金正恩総書記(左)とジュエ氏とされる娘。朝鮮中央通信が配信した=朝鮮通信

 韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は29日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党総書記の「キム・ジュエ」とされる娘について、「地位が一部格上げされたとみられる」との分析を国会の委員会に報告した。出席した議員が明らかにした。

 出席議員によると、国情院はジュエ氏について「露出頻度を調整しながら、党の行事まで活動範囲を広げている」と指摘。金総書記の妹の金与正(キムヨジョン)・党副部長の案内を受けたり、崔善姫(チェソンヒ)外相に補佐されたりする姿がみられることを「格上げ」の根拠とした。また、ロシア大使と談笑したり、専属の警護員を随行させたりしているとも指摘した。

 また、国情院は金総書記が暗殺を警戒し、警護のレベルを引き上げているとも報告した。金総書記の今年の公開活動は110回と、昨年に比べて約6割増加。通信妨害装置を搭載した車両の運用や、ドローンの探知装置の導入を進めていることが確認されたという。(ソウル=太田成美)

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