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 イタリア・フィレンツェで14~17日に開かれた世界最大級の紳士服展示会、ピッティ・ウオモ。上質なレザーやウール、高機能な化学繊維といった素材が並ぶピッティの会場では、一見何でできているのかわからない、不思議な服にも出合った。

 アメリカのTÉCHINでは、レインコートのように透明な黄色のトレンチコートが掛かっていた。プラスチック製かと思いきや、触るとレザーで、ずっしりと思い。特殊な薬品を使ってラムレザーから色を抜いて、映画「アメリカン・サイコ」の主人公をイメージしたコートに仕立てたという。製造に手間がかかるぶん値段は張るが、天然のレザーならではのムラや、薬品の作用による「溶けたろうそくのような質感」が魅力的だ。

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