大盤解説する田中悠一六段(右)と聞き手の竹部さゆり女流四段=2024年5月27日、北海道紋別市、神村正史撮影

 第82期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の第5局2日目。対局の行われている北海道紋別市の「ホテルオホーツクパレス」では27日、大盤解説会があり、約120人の将棋ファンが、藤井聡太名人と豊島将之九段の対局を見守った。

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大盤解説する田中悠一六段(右)と聞き手の竹部さゆり女流四段=2024年5月27日、北海道紋別市、神村正史撮影

 大盤解説会は午後1時から始まり、冒頭は田中悠一六段が解説し、竹部さゆり女流四段が聞き手を務めた。道内からの参加者が多いものの地元紋別市からは少数で、東京など道外から駆けつけた将棋ファンの姿もあった。参加者らは大盤やスクリーンの棋譜を見つめながら、うなずいたり、首をかしげたりしていた。

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解説される棋譜を見つめる参加者たち=2024年5月27日、北海道紋別市、神村正史撮影

 東京都港区の新井雅恵さん(55)は同足立区の北川恵理子さん(57)と参加。2人とも藤井名人のファンでほとんどすべての対局で現地に赴いて応援しているという。

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大盤解説会が行われている会場は将棋ファンの熱気にあふれた=2024年5月27日、北海道紋別市、神村正史撮影

 新井さんは「互角だと思う。相手が強い豊島九段なので最後まで目が離せない。本当に緊張感が高まってきている」と話し、「藤井名人はプロもうなるような華のある将棋を指す。将棋が指せない私たちにもすごさが伝わる」とその魅力を語った。

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大盤解説会が行われている会場は将棋ファンの熱気にあふれた=2024年5月27日、北海道紋別市、神村正史撮影

 北川さんは「2日目の午後は決着の直前。こちらも気を抜かずに見守っていきたい。防衛を本当に決めて欲しい。ここから念を送っています」と解説に聴き入っていた。(神村正史)

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