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スコットランド南西部にあるコースウォール灯台の壁の空洞から発見されたメッセージ入りのガラス瓶=北部灯台委員会提供、ニューヨーク・タイムズ

Engineers Discover a 132-Year-Old Message in a Bottle in a Scottish Lighthouse

 英スコットランド南西部の荒々しい岬の周りで船乗りの安全な航海を、2世紀にわたって見守ってきた灯台が、ついに修理が必要となった。

 機械エンジニアのロス・ラッセル氏は、カークコム村のコースウォール灯台の改修工事を手伝っていたとき、古い建物の壁の空洞をのぞき込んだ。そのとき彼は、中になにかが丸まって入っている古いガラス瓶を見つけたのだ。

 彼と仲間たちはその瓶を隠し場所から取り出し、灯台守に連絡し、灯台の下に集まって発見したものを調べた。さびた針金を巻いた古いコルクで栓がされた瓶の中には、筆記体で手書きされたメモが入っていた。

 コルク栓をドリルで取り除き、2本のケーブルを使ってメモをボトルから引き抜いて、正確な年代が明らかになった。日付はヘッダーに書かれており、1892年9月4日とあった。

 「私たちは震えました。特に私は」。先月、作業員たちが発見を伝えたときに駆けつけたコースウォール灯台の灯台守、バリー・ミラー氏は語った。「私は手を動かさずにはいられませんでした。そして、他の人たちにそのメモを読み上げたのです」

 それはラブレターだったのか、不満のこもった苦情だったのか、それとも誰かの最後の別れだったのか? 「もしそれが宝の地図だったとしても、私たちは絶対に口外しないと誓い合いました」と彼は冗談を言った。

  • 【注目記事を翻訳】連載「NYTから読み解く世界」

宝の地図? ラブレター? 瓶の中にしまわれていた132年前のメモは何だったのでしょうか。メモの内容を知った作業員がとった行動は?

 宝の地図ほど金になるもので…

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