自民党の稲田朋美幹事長代理ら4人と日本維新の会の1人の計5人の国会議員が27日、沖縄県石垣市の調査団に同行する形で、同市の尖閣諸島の周辺海域を訪れた。小型無人機ドローンで魚釣島の様子を確認するなどしたという。
自民の議員連盟「尖閣諸島の調査・開発を進める会」から稲田氏、桜田義孝・元五輪相、山田宏、青山繁晴両参院議員、維新から和田有一朗衆院議員が参加した。
視察中には中国海警局の船と海上保安庁の巡視船が応酬する場面もあったという。稲田氏は朝日新聞の取材に「(海警部隊に武器使用を認めた中国の)海警法が施行された後の領海の状況を確認し、尖閣諸島が我が国の施政下にあるという確認をした」と述べた。
中国側は反発。在日中国大使館は28日、報道官声明を出し、「日本側に厳正に申し入れた」とした上で、「一切の政治的挑発をやめ、対話や協議を通じて意見の違いを適切に管理する正しい道に戻り、事態のさらなるエスカレートを避けるべきだ」と求めた。(森岡航平、北京=畑宗太郎)