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【奈良】東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)(お水取り)で、練行衆(こもりの僧)11人が20日夜、戒壇院の別火坊(べっかぼう)で、心身を清めて精進生活を送る「試別火(ころべっか)」に入った。
3月1日からの本行に向けての前行で、練行衆は寝食をともにし、仏前に供える造花を支度したり、声明(しょうみょう)を稽古したりして、心と体を清める。
この日の夜、日が落ちて暗くなった境内で、和上(わじょう)(授戒者)を務める上司永照・持宝院住職ら練行衆は、戒壇院に設けられた合宿所「別火坊」に次々と入っていった。