写真・図版
自宅のあるレバノン国境付近から避難してきた看護師のマーガレット・シェムトフさん(62)=2024年8月29日、イスラエル北部ハイファ、河野光汰撮影

イスラエルの看護師のマーガレット・シェムトフさん(62)

 昨年10月7日にイスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突が勃発後、銃の免許を取りました。看護師の自分が銃を扱うなんて想像もしませんでしたが、いつ何が起きるか分からない中、少しでも自衛の手段を確保したかったのです。

【連載】イスラエル・パレスチナ 市民の声 ガザ戦闘1年

 イスラム組織ハマスの奇襲と、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの攻撃開始から1年。イスラエル、パレスチナの市民はどんな体験をし、いま何を思うのでしょうか。様々な立場の人びとに語ってもらいました。

  • 【パレスチナ側の声】激しい空爆、でも強くあり続ける 「イスラエルの戦争犯罪に対峙」

 自宅のあるレバノン国境近くの街には住めなくなりました。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの攻撃が理由です。今はイスラエル北部のハイファで避難生活を送っています。

 避難先のワンルームのホテル暮らしは、もうすぐ1年になります。ホテルは私のような避難民でいっぱいです。ホテルが用意する食事をとり、洗濯も掃除もする必要はありませんが、むしろ料理も洗濯も掃除もしたい。普通の平和な暮らしを送りたい。

 着替えを取りに自宅に戻ると…

共有