開校2年目の私立神山まるごと高専(徳島県神山町)の学生たちでつくるチーム「Hanabi」が、世界最大級のロボット競技大会に挑戦している。1期生だけで臨んだ今春は地区予選止まりだったが、2期生を加えた新シーズンは世界大会への進出を目指している。
4月3~6日に米ハワイのホールであった国際的なロボット競技会「FRC」の予選。Hanabiはハワイ、日本、台湾などから参加した他の33チームとロボットの性能を競った。
日本の輪投げのように輪っかを指定の場所へ投げ入れる競技。初挑戦ながら34チーム中22位と健闘し、新人賞を受賞したが、米国本土である世界大会へ進む7チームには入れなかった。
「他チームよりロボットの速度が遅く、アームも故障した。準備不足が響いた」とリーダーの中渓(なかたに)一心さん(16)=1期生、北海道出身=は振り返る。
世界3600チームが参加する若者の大会
FRCは「FIRST Robotics Competition」の略で、米国のNPOが1992年に始めた15~18歳のロボット大会。今年は約3600チームの約9万人が参加した。
単にロボットの設計力や操作…