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初当選した生田勇人氏(右から2人目)=2025年1月19日午後9時58分、石川県内灘町、安田琢典撮影
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 能登半島地震による大規模な液状化現象で大きな被害を受けた石川県内灘町で、12年ぶりとなる町長選が19日投開票され、無所属新顔で前町議の生田勇人氏(49)が、4選をめざした無所属現職の川口克則氏(70)らを破り、初当選を決めた。

 今回の選挙戦で最大の争点となったのが、災害からの復旧・復興だった。内灘町の液状化対策は昨秋、国による調査結果がまとまり、住民説明会が始まった。生田氏は現町政による液状化対策の遅れを批判。批判票の受け皿となったとみられる。

 19日午後10時ごろ、初当選を決めた生田氏の事務所には大勢の支持者が駆けつけ、喜びに沸いた。生田氏が「多くの人に支えていただき勝つことができた。復旧・復興の遅れを取り戻し、新しい内灘町を作りたい」と締めくくると、支持者は大きな拍手を送った。

 あいさつの途中で馳浩知事から電話が入り、生田氏は「また無理難題ばかり言うかもしれないが、よろしくお願いします」などと訴えた。生田氏を支援した自民党の西田昭二衆院議員は「震災からの復興など課題は山積しているが、新しい内灘町に向けてみんなで支えていこう」と語った。

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 生田氏が立候補を決めたのは…

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