南海トラフ巨大地震の想定震源域にあたる、日向灘で13日に起きたマグニチュード(M)6.9の地震。政府の評価検討会は、四国以東の南海トラフ全体に与える影響について、巨大地震発生の可能性は平時と変わらないと判断したが、専門家は「日向灘の周辺地域は引き続き注意を」と呼びかける。
日向灘は、静岡県沖から続く南海トラフの延長部にあたる領域だ。M9級の巨大地震の想定震源域に含まれるが、四国沖以東に比べると、一回り小さいM7.0~M7.6前後の地震を短い間隔で繰り返してきた。
日向灘の地震に詳しい京都大防災研究所宮崎観測所の山下裕亮助教によると、今回の地震は、想定される巨大地震と同様に、陸のプレートと、沈み込むフィリピン海プレートの間がずれ動いた「プレート境界型」とみられる。
「ひずみがたまっている可能性」
これは2024年8月8日に…