長崎新幹線・鉄道利用促進、長崎県空港活性化推進、長崎上海航路利用促進の各協議会による合同総会が27日、長崎市であった。九州新幹線西九州ルートについて、武雄温泉―新鳥栖のフル規格での早期整備に向けた取り組みを進める決議が採択された。
3団体の会長を務める大石賢吾知事はあいさつで、新幹線を巡り山口祥義・佐賀県知事、古宮洋二・JR九州社長と13日に行った会談に触れ、「佐賀駅(を通る)ルートが最も合理性が高く、それが長崎県民の思いでもあることや、課題解決には国を含めた4者協議を行う必要があると強く申し上げた」などと説明した。
来賓の古賀友一郎参院議員(自民)は「静岡県知事も交代し、リニア問題も新しい展開をしていく。東京、名古屋、関西の巨大経済圏が予想されるなか、大阪に直結するかは死活問題だ」と主張した。西岡秀子衆院議員(国民民主)は早期整備を求めつつ、「国がFGT(軌間可変電車)を断念したことに原因があり、国が(佐賀県の負担軽減など)予算措置も含めた対応をすることが重要だ」と指摘した。(寿柳聡)