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柿本人麻呂が描かれた特大の絵馬=2025年1月16日午後1時41分、島根県益田市内田町、高田純一撮影
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 受験シーズンを迎え、全日空山陰支店は16日、島根県益田市の萩・石見空港ターミナルビルの出発ロビーに特大の絵馬を設置した。

 絵馬には「願い口」があり、受験生らが願い事を書いた短冊が投函(とうかん)された。短冊は、万葉歌人の柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)をまつる近くの高津柿本神社に奉納される。

 飛行機を利用する受験生らを応援するため、同支店が1999年から続けている。同神社は、学問や芸術の神として知られるが、人麻呂はいとしい妻への歌を残したことから、幸せを願う人も多い。

 この日は市内の益田高校、明誠高校、吉賀町の吉賀高校の校長らが、生徒が託した108枚の短冊を、人麻呂の姿が描かれた絵馬に投函した。益田高校の阿部敦子校長は「この絵馬を見た受験生は、きっと受験会場で安心して成果を発揮してくれる」と話した。短冊は週に1回奉納し、絵馬は3月14日まで設置している。

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