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午前8時15分の登校時間前、校舎前で待つ東京都三鷹市立第六小の児童ら=2024年12月6日午前8時11分、同市下連雀6丁目、武田遼撮影
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 東京都内の公立小学校で、子どもが早朝から学校で安全に過ごせるようにする取り組みが広がっている。働く保護者の要望に応えたもので、自治体に加え、地域住民も子どもの朝の居場所を確保しようと模索している。

 「おはようございまーす」。6日午前7時20分ごろ、三鷹市立第六小(児童数741人)の校庭。この日一番乗りの男子児童(4年)は、見守り活動に携わるシルバー人材センターの男性らとあいさつを交わし、ボールが入るカゴに向かった。

 午前7時半。待ちに待った校庭開放の時間になると、児童らはサッカーや円盤遊具、鉄棒などで遊び始めた。直後に登校した男児(2年)は一人で家を施錠してきたという。

 三鷹市は昨年11月、第六小を含む市立小全15校の校庭などで午前7時半から見守りを始めた。今年度は約1700万円の予算を計上し、登校時間までの間、見守りをするセンターの職員を各校に2人配置。けがをした場合の応急手当ても担っている。

 目的は、子どもの小学校進学を機に保護者が預け先に困り、仕事と子育ての両立が困難になる「小1の壁」対策だ。定時の出社時間に合わせて家を出ると、子どもが一人で家にいることになってしまう。そのため、定時勤務できなくなったり、退職を余儀なくされたりするケースもある。

 第六小では、児童の保護者の半数ほどが共働きで、午前8時15分の登校時間前の校庭開放を利用する児童も少なくないという。藤原和彦校長(61)は「児童が安全に過ごせる居場所づくりは大切さを増している」と話す。

 八王子市では地域住民らが交代で、早朝の小学校で子どもたちを見守っている。市教委は昨年4月、市立小70校のうち3校で校庭開放を実施。現在は9校まで広がっている。

 きっかけは、早朝に閉まって…

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