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ドイツ・フランクフルトにあるコメルツ銀行の本店にある同行のロゴ=2020年2月13日、ロイター

 イタリア大手銀行のウニクレディトは23日、ドイツ大手のコメルツ銀行の株式を約21%まで買い増す計画を発表した。ウニクレディトは今月に入ってコメルツ株の取得を進めており、買収を狙っているとの観測も出ている。ただ、独政府は買収に反対姿勢で、欧州の銀行再編につながるかは不透明だ。

 ウニクレディトは11日、コメルツ株の約9%分を取得したと発表。独政府が売却した保有分の一部や市場から買い集めた。23日には最大29.9%まで株式を取得できるよう規制当局に申請し、許可を得られれば約11.5%分を追加取得する計画も明らかにした。実現すれば、持ち株比率で約21%の筆頭株主となる。

 調査会社S&Pグローバルによると、総資産規模でみるとウニクレディトはイタリアで2位、コメルツはドイツで3位。単純合計すると、欧銀トップ10に入る規模になる。

 ウニクレディトのオーセル最…

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