写真・図版
首脳会談を前に握手する石破茂首相(左)と習近平中国国家主席=2024年11月15日午後5時3分、ペルー・リマ、代表撮影

 中国外務省は22日、日本人向けの短期滞在査証(ビザ)免除措置を今月30日から再開すると明らかにした。新型コロナウイルスの流行で措置が停止した2020年3月以来4年8カ月ぶりで、ビザなしでの滞在期間も15日間から30日間に延びた。冷え込んでいた日中間の往来が回復する一歩となりそうだ。

 中国政府は2003年から新型コロナウイルスの感染が拡大した20年3月まで、観光や出張のために短期滞在する日本人のビザを免除していた。ゼロコロナ政策に伴う入国制限の解除後、経済団体を中心に日本側からビザ免除再開を求める声が高まっていた。

 中国は23年7月、コロナ禍前に日本と並んで対象国だったシンガポールとブルネイへの免除をまず再開した。同年12月からはフランスやドイツなど6カ国に対しても免除を始め、今月上旬には韓国を含む9カ国にも対象国を拡大。中国側からの一方的なビザ免除は、計29カ国に上っていた。(北京=畑宗太郎)

共有