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夜寝る前に感情を記入する「パッチワーク日記」を開発した名古屋市立大のゼミ生たち=2024年10月9日、名古屋市瑞穂区、松永佳伸撮影
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 何となく明日がくることが憂鬱(ゆううつ)なあなたへ――。夜寝る前に感情を記入し、モヤモヤをスッキリさせることを狙った日記「パッチワーク日記」が名古屋の大学生らの発案で誕生した。手帳メーカーの後押しで商品化が決まった。日記を書くことで「一日の気持ちを整理して良質な睡眠を促す新しいカタチの日記帳」とアピールしている。

 考案したのは名古屋市立大経済学部4年の木村斗真さん、中川愛耶さん、中山美月さん、藤井果歩さんの4人。商品開発について学ぶ山本奈央准教授のゼミに所属し、「スケジュールサムライ」というチームを組む。

 昨年開催された全国の大学が参加したゼミ対抗の商品企画コンテスト「Student Innovation College2023」(Sカレ)がきっかけ。4人は、この時のお題として、名古屋市の手帳メーカー「伊藤手帳」が出した課題「デジタル化時代に必要な手帳」に挑んだ。

「感情の断片」つないで楽しく

 商品化された「パッチワーク日記」の特徴は、記入欄に水玉模様状の1.4センチの丸い枠が並ぶ。その日の感情を自由に書き、感情につながった出来事などを加えていく。枠を好きな色で囲み、感情の大きさが一目で分かるように表現。ピースをつなぐように記録する。木村さんは「一日の終わりに感情を記入することで、心の整理ができ、良質な眠りへとつなげることを目指した」と話す。

 大きなヒントになったのが、コンテスト前に行った学内アンケートだ。

 「憂鬱のままではモヤモヤし…

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