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ビール大手4社の今年の事業方針が21日までに出そろった。ビール系飲料の中でも、来年秋に税率が下がるビールに商機があるとみて、各社とも新商品を出すなど取り組みを強化する。一方、健康意識が高まりお酒を飲まない人も増えるなか、成長が続くノンアルコール飲料にも力を入れる。
アサヒビールは同日、7年ぶりとなる中価格帯ビールの新ブランド「ザ・ビタリスト」を4月に売り出すと発表した。名前には「苦み愛好者」の意味をこめたといい、ビールを日常的に飲む人の多くが好む「苦み」を強調した味わいにした。最近は複数の商品を日によって変えながら飲む人が多いといい、梶浦瑞穂マーケティング本部長は「新しいブランドでお客に新たな選択肢を提供したい」と話す。
旗艦ブランドの「スーパードライ」については、辛口やキレがより引き立つ4度未満で飲んでもらおうと、冷蔵庫でよく冷やすと缶の一部が青色に変わる「示温(しおん)インキ デザイン缶」を数量限定で発売する。
キリンビールは、ビールの間…