写真・図版
12月5日、ホワイトハウス近くでのクリスマスツリーの点灯イベントで話をするバイデン大統領=AP

 バイデン米大統領は12日、約1500人を減刑し、39人に恩赦を与えると発表した。ホワイトハウスによると、大統領が1日で実施した恩赦や減刑では過去最大の規模になるという。

  • 米タイム誌の「今年の人」はトランプ氏 大統領選勝利で2度目の選出

 合衆国憲法は、刑を免除する恩赦の権限が大統領にあると定めている。今回、減刑される約1500人は、新型コロナウイルスが流行したとき、刑務所内での感染拡大を防ぐため自宅で刑期を過ごし、家族と再会して更生への決意を示した人たちだという。

 39人の恩赦は、薬物関連の事件など非暴力の罪を犯した退役軍人や看護師、慈善活動に奉仕している人たちに与えられる。

 バイデン氏はこれまで、過去の大麻の単純所持の罪に対して恩赦を与えてきたほか、今月には薬物依存の事実を偽って違法に銃を所持したとして有罪評決を受けた次男のハンター氏にも恩赦を与えている。

 バイデン氏の任期は来年1月までで、さらなる恩赦を与えるかも注目されている。米メディアは、トランプ次期政権で訴追される可能性がある政府高官や政治家に対し、バイデン氏が事前に恩赦を与えることを検討していると報じている。

共有