ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の代表委員で、県組織の長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)会長の田中重光さん(83)が16日、修学旅行で熊本市から長崎市を訪れた小学生に被爆体験を語った。

 ノーベル賞の発表後、田中さんが講演するのは初めて。地図や写真を示しながら約1時間語り、児童ら約60人がメモを取りながら真剣な表情で耳を傾けた。

 田中さんは長崎市で生まれ、現在の時津町(爆心地から約6キロ)で被爆。被爆者運動に取り組み、被爆体験を語り継いできた。2018年から、広島、長崎、首都圏で1人ずつ選ばれる日本被団協の代表委員を務める。

 田中さんは講演で、被爆者の…

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