はなわさん

 芸人のはなわさんは、「田舎者」であることを自虐ネタにして笑いにしてきた。紅白歌合戦で歌った「佐賀県」や、映画「翔(と)んで埼玉」の主題歌もそうだ。自身が抱えていたコンプレックスをどのように笑いに変えていったのか。世の中にあふれる自虐ネタをどうみているのか、聞いてみた。

「いまは佐賀よりも東京がはまるかも」

 ――2003年にヒットし、紅白歌合戦でも歌った「佐賀県」はどういう経緯で生まれたのですか。

 「芸人は自身の悔しい、恥ずかしいことを笑いのネタにします。太っていたり、背が低かったり。みんなが思っていてもちょっと指摘できないようなコンプレックスを『自虐ネタ』として自らオープンにします」

 「自分のコンプレックスは何だろうとすごく考えたときに、佐賀から上京してきたことが思いつきました。みんなから『佐賀がどこにあるか知らない』とか『なまりで話が分からない』とか言われて、『田舎者』はネタになると思いつきました」

 「そこから『クラスの半分以上が同じ床屋』『県道を走ると 一面田んぼだらけ まるで弥生時代』という歌詞になりました」

 ――「松雪泰子もさが 公表してねぇ」という歌詞が話題になりました。

 「実際には松雪さんは佐賀出…

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