政府と日本銀行が、ドルを売って円を買う「為替介入」に踏み切ったとの観測が出ています。急速に進む円安を食い止めるためとみられ、1日の米ニューヨーク外国為替市場で、1ドル=157円台で取引されていた円相場が一時、153円台前半まで4円ほど急騰しました。4月29日にも円が急騰する場面がありました。政府はノーコメントを貫いていますが、そもそも為替介入とはどんな仕組みなのでしょうか。
Q 為替介入ってなに?
A 政府と日本銀行が円やドルなどの通貨を外国為替市場で大量に売買することだ。円の価値が急に上がったり下がったりしたときに、変動を抑えるためにやる。たとえば円安が急激に進むと、石油や食料などの輸入品の値段が跳ね上がる。逆に円高だと、日本の輸出品が海外製品に比べて高くなりすぎてしまう。
Q 実際になにをするの?
A 日本の場合、為替介入の決定権は財務省がもつ。財務大臣が日銀に指示を出し、金融機関を相手に通貨を売買する。円高を抑えるための「ドル買い円売り」と、円安を抑える「ドル売り円買い」の2種類ある。介入したことをすぐに明かさないときは「覆面介入」といわれる。
Q どうして今なの?…