大学が7年に1度、国が認証した機関から、教育の質などのチェックを受ける認証評価制度。大学設置時の規制が緩和されたことなどを受け、2004年度に始まった。大学側には以前から「多大な労力の割に社会に認知されていない」といった不満があるが、現在も解消されていないことが、朝日新聞と河合塾の共同調査でわかった。

 共同調査では、かねて制度の課題として指摘されてきた7項目について質問した。「とてもそう思う」から「まったくそう思わない」の四つと「わからない」の計五つの選択肢から、当てはまるものを学長に選んでもらった。

 最も指摘が多かったのは、「認証評価に関わる業務が煩雑」だった。「とてもそう思う」が46%、「そう思う」が45%で、計91%が選んだ。共同調査では17年にも、学長に同様の質問をした。この時も「業務が煩雑」が計85%と最多で、課題は改善されていないことがわかった。

 今回、「とてもそう思う」と…

共有