警視庁が13日、衆院東京15区補選(4月28日投開票)で公職選挙法違反(選挙の自由妨害)があった疑いで、政治団体「つばさの党」の関係先に家宅捜索に入った。同補選は9候補で争った。被害届を提出していた陣営は、強制捜査の着手をどう受け止めたのか。
- 複数陣営の被害届を受理 つばさの党事務所を家宅捜索 選挙妨害容疑
「本格捜査に入ったと思うが、遅い」。日本維新の会新顔の金沢結衣氏(33)の陣営関係者は13日、選挙期間中の強制捜査で活動を止められなかったことに不満を漏らした。演説会場に押しかけられたなどとして警視庁に選挙妨害の被害届を提出していたが、「選挙後にしか取り締まれないなら『やったもん勝ち』になってしまう」とも語った。
選挙カーの後を執拗(しつよう)に追跡されたなどとして被害届を出したという立憲民主党の酒井菜摘氏(37)の陣営関係者も「選挙活動に実害が出ていた。(期間中に)踏み込んでほしかった」。ただ、「選挙の自由と法律違反とのジレンマはあると思う」とも語り、捜査の難しさに一定の理解も示した。
無所属新顔の乙武洋匡氏(4…