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5月3日は憲法記念日。憲法14条は、すべての国民は法の下に平等で、人種等で差別されないと規定する。だが、見た目が「外国人風」の日本人が何度も警察官に呼び止められたり、荷物を調べられたりするのはなぜか。それは人種差別ではないのか。
「これ、お前の自転車じゃねえだろ」。警察官に止められ、いきなりそう言われた。「さすがに頭にきた」
IT関係の仕事を営む星恵土(せいえど)ゼインさん(26)は、高校卒業後、愛知県内で一人暮らしを始めて以来、警察官から何度も職務質問(職質)を受けてきた。いつも言われるのは「在留カードを見せて」。外国人と思われているのは明らかだ。
パキスタン生まれだが8歳から日本で育ち、13歳から日本国籍だ。外国人ではないので在留カードはない。そう説明しても、なかなか理解されないこともあった。
職質は、犯罪への関係を「疑うに足る相当な理由」がある時に認められている。人種や外見は、もちろん理由にならない。
だが、東京弁護士会の202…