2023年5月にジャカルタで開催したJリーグ30周年スペシャルマッチのパブリックビューイングの様子=Jリーグ提供

 サッカーJリーグが、インドネシアで新たなファン拡大を模索している。タイを中心とした東南アジアへのビジネス戦略を始めて12年余。日本国内での人気の頭打ちが見えるなか、サッカー熱の高い土地での普及を図っている。

 11月中旬、ジャカルタ市内の「アシアナサッカースクール」をたずねた。主に中学生までを対象にしたアマチュアクラブがお手本としているのは、J1セレッソ大阪の育成モデルだ。

 「『トメテ、ケルー(止めて、蹴る)』の技術の大切さをセレッソが教えてくれました」。クラブのマネジメントを担うディマス・スミッドさんは日本語もまじえて語る。世界ランキングは日本の15位に対し、インドネシアは125位。「今のインドネシアにとって、日本サッカーに学ぶことは多い」

 両クラブの提携が始まったのは2023年6月。日本代表の南野拓実(モナコ)ら欧州で活躍する選手も輩出したセ大阪の育成組織に興味を持ったアシアナ側からのアプローチがきっかけだった。

 セ大阪からは育成トップのア…

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