米ウィスコンシン州ミルウォーキーの空港で、チェックインカウンターに並ぶ乗客ら=2024年7月19日午前7時9分、真海喬生撮影

 世界で米マイクロソフト(MS)のウィンドウズを搭載したパソコンが相次いで異常停止した問題は、一夜明けた20日も影響が続いた。原因となった会社の特定サービスに社会が依存しており、航空業界では世界で4千便以上が欠航、4万便以上が遅延したほか、病院や物流など多くのインフラに影響が広がった。過去最大規模のシステム障害との見方も出ている。

 障害は米東部時間19日未明(日本時間19日昼)に発生した。米企業「クラウドストライク」のセキュリティー対策ソフトを導入したパソコンが異常停止を繰り返した。会社側は現地時間の19日早朝に「セキュリティーの問題やサイバー攻撃ではない」と公表。問題を特定し、修正プログラムを展開したとした。

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  • Windowsパソコン相次ぎ異常停止 セキュリティーソフト原因か

 この障害で、特に影響を受けたのが航空業界だ。米国の主要航空会社はすべての航空便の運航を一時停止した。米ユナイテッド航空によると、航空機の重量計算やチェックイン、コールセンターのシステムに影響が出たという。復旧作業を進めているが、欠航や遅延が続いているという。デルタ航空は3割近くが欠航するなど、米国の航空会社への影響が特に大きかった。

特定のサービスへの依存 もろさ浮き彫りに

 現地時間の19日朝、ウィス…

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