米サイバーセキュリティー対策大手「クラウドストライク」のセキュリティーソフトの欠陥は、社会インフラまで止まる世界規模のシステム障害に発展した。突如として名前が浮上したクラウドストライクとはどのような企業なのか。なぜここまで被害が広がったのか。
同社は公式サイトで欠陥の概要や影響を公表し、更新を続けている。それによれば、19日午前4時9分(日本時間同日午後1時9分)に配信されたセキュリティーソフトの設定ファイルに欠陥が含まれていたという。
これを取り込んだ米マイクロソフト(MS)の「ウィンドウズ」を搭載したパソコンなどが相次ぎ異常停止した。MSの発表によると、推定で850万台にのぼる。
同社が欠陥に気づき修正するまで、わずか1時間18分。その間に、航空や医療、金融など幅広いサービスが止まり、世界は災害に匹敵する大規模トラブルに見舞われた。影響は23日に入っても続いている。
創業13年、不正侵入検知で市場シェア1位に
2011年に創業したクラウ…