つくばエクスプレスの列車=埼玉県八潮市、原田悠自撮影

 つくばエクスプレス(TX)を運行する首都圏新都市鉄道(本社・東京都千代田区)は、今春から段階的に磁気乗車券を廃止し、来秋までに全20駅でQRコードを活用したQR乗車券に移行する。環境への配慮などが狙いだ。

 新都市鉄道によると、QR乗車券はQRコードが印刷された紙の乗車券を、自動改札機に設けられる専用の読み取り機にかざして使う。従来の磁気乗車券は金属を含み、リサイクルをするには磁気層の分離や廃棄が必要になり、環境への負荷が大きいという。

 また、カード(クレジット、デビット、プリペイド)でのタッチ決済も導入する。今夏に秋葉原、浅草、北千住、流山おおたかの森、つくばの5駅で実証実験を始める。QRコードの読み取りとタッチ決済機能を兼ね備えた新型自動改札機を導入し、来秋にはすべての駅でタッチ決済を可能にする予定。

3月から帰宅ラッシュ時に2本増発

 またTXは、3月15日の始発からダイヤを改定する。平日夕方の帰宅ラッシュ時の混雑緩和につなげるため、午後6時台の秋葉原発つくば行きの列車を2本増やす。

 新都市鉄道によると、平日に増発されるのは秋葉原を午後6時13分に出発し、つくばに午後7時17分に着く普通列車と、秋葉原を午後6時51分に出発し、つくばに午後7時45分に着く通勤快速列車。この改定で、午後6時台に秋葉原を出発する列車は14本から16本になる。

 また、平日の朝ラッシュ時に八潮発秋葉原行き普通列車を1本増やす。逆に、現行ダイヤにある秋葉原午後5時27分発守谷行きの普通列車の運行を取りやめる。

 休日については、沿線住民が出かけやすくなるよう、上り列車の運転本数を調整。午前7時台から午前9時台を中心に30分ごとの運転間隔に変更する。午前9時台にはつくば発秋葉原行きの快速列車も1本増やすという。

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