スリーピースロックバンド「SHISHAMO(ししゃも)」は、2010年に川崎総合科学高校(川崎市幸区)の軽音楽部で結成された。サッカーJ1川崎フロンターレの試合を観戦して生まれた曲「明日も」がヒットし、17年にはNHK紅白歌合戦に出場するなど、知名度は一気に全国区に広がった。今でも川崎に活動拠点を置く3人に、その魅力を聞いた。
――川崎は3人にとってどんな場所ですか。
ギター・ボーカルの宮崎朝子さん(29) 生まれも育ちも川崎で、人生の思い出が詰まっています。周りを見ていると、「フロンターレ愛」が強いと感じます。フロンターレでつながる人間関係があったり、日ごろの会話の一部になったり。
ベースの松岡彩さん(28) 私にとっては第二の故郷です。住み始めて10年になりますが、みんな地元を愛しているなと感じます。プライベートでも、スーパーのおばちゃんが優しく声をかけてくれたり、大家さんが果物をくれたり。素敵な人がたくさんいる街だと感じます。
コピーバンド時代、楽器店で…
――特に思い出に残る場所はありますか。
ドラムスの吉川美冴貴さん(…