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SBI新生銀行の看板=東京都内

 SBI新生銀行は28日、国から投入された公的資金の残高3300億円のうち、1千億円を3月末までに返済すると発表した。残る2300億円についてもできるだけ早くめどをつけると説明。完済の道筋を示した上で、再上場の検討を始めるとしている。

 新生銀は2021年12月、SBIホールディングス(HD)から株式公開買い付け(TOB)を受け、子会社になった。さらに23年9月、SBIHDによる再度のTOBを経て上場廃止となった。公的資金の返済については、国側と公的資金の返済に関する契約を締結。その仕組みは「25年6月末までに合意する」としていた。

 この日、新生銀が明らかにした完済までの道筋は2段階となる。まず、今年3月末までに1千億円を返す。自己資本から500億円を拠出し、SBIHDから500億円の出資を受けて用意するとした。

 政府(預金保険機構と整理回…

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