今年3月末、横浜市立都田西(つだにし)小学校(都筑区)のPTAが解散し、4月から新たに「保護者会」が発足した。
共働き世帯が増え、保護者のPTAへの参加が難しくなるなか、どう役割を果たしていくのかを考えたとき、たどり着いたのは「解散」だった。
最後のPTA会長となった植村広郎さん(43)は「うちは珍しいケースかもしれない」と断った上でこう言う。「今のところプラスの面しかない」
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話は2年前にさかのぼる。
当時はコロナ禍で、PTAの活動やイベントが従来通りにできないことが多く、本当に必要なPTAの役割を考えようと、当時の会長を中心に仕事の見直しやスリム化に着手した。
まず、「原則、在校生1人につき1回は必ず委員をやる」というルールを廃止。卒業式で卒業生がつけるコサージュ(花飾り)といった記念品もなくした。
登下校時に保護者が通学路に立つ「旗振りボランティア」は、学区の地域住民らでつくる「地域学校協働本部」が担うことになった。
「完全任意」にしたら会員が2割に
そうした流れで植村さんが会…