発がん性などが指摘されている有機フッ素化合物(総称PFAS(ピーファス))について、水道事業者に検査や対応が義務づけられる「水質基準」への引き上げが、大筋で合意された。
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PFASは炭素とフッ素が結びついた「有機フッ素化合物」の総称。水道水では現在、代表的なPFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)の合計で1リットルあたり50ナノグラム(ナノは10億分の1)の「暫定目標値」という管理の目安が設定されている。体重50キロの人が、毎日その濃度の水を2リットル、一生飲み続けても健康に対する悪影響が現れないと考えられる水準とされている。
暫定目標値の水質基準への引き上げに際しては、3年連続で「暫定目標値の半分の値」を上回る濃度が検出された地域があることなどが要件。すでに日本水道協会の2022年度の調査で要件を満たす地点があったことがわかっている。
上水道、簡易水道でも過去に超過
国も20年からの検査値につ…