宇都宮駅東口停留場に入るLRT=2023年8月29日、宇都宮市、石原剛文撮影

 宇都宮市―栃木県芳賀町間の次世代型路面電車(LRT)が8月で開業1年を迎えるにあたり、佐藤栄一市長は23日の定例記者会見で、1周年記念イベントを開催すると発表した。市が参加する実行委員会が主催し、8月25日に実施する。8~9月に事前、事後のイベントも検討しているという。

 事前、事後を含めた記念イベントは、LRT開業をきっかけに街の姿や生活が大きく変化したとして、コンセプトは「祝福」。ステージでの催しや飲食ブース、車両基地見学などを検討中で、市と町のLRT沿線が会場となる見通しだ。8月25日は、ライトキューブ宇都宮などが会場となる予定。

 佐藤市長はLRTの現状について「思ったよりも多くの方々に日常的にご利用していただいている」としたうえで、今後のサービス向上の重要性を強調。開業直後、運賃を現金で支払う乗客が予想以上に多く降車に時間がかかったことから、「気づいていなかったところがはっきりと分かった。さらにICカードの普及をしていくとともに、サービス業としてよいサービスを提供できるようにしておかなければならない」と語った。(石原剛文)

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