写真・図版
「1人で抱え込まずにすぐに相談を」と呼びかける三原じゅん子こども政策担当相=2024年11月1日午前11時24分、東京都千代田区、川野由起撮影

 子育てが苦しい、親からいやなことをされる、「虐待かも」と思ったとき――。子どもの命を守るため、匿名で相談できるLINEや電話「189」がある。11月の児童虐待防止推進キャンペーンに合わせ、三原じゅん子こども政策担当相は1日の会見で、「ちゅうちょなく迷うことなく、悩んでいたら1人で抱え込まずにすぐに相談してください」と呼びかけた。

 LINEは「親子のための相談LINE」(https://page.line.me/778asdia?openQrModal=true別ウインドウで開きます)。18歳未満の子どもとその保護者などが相談できる。アカウントを友だち追加し、チャットで相談できる。相談する名前はニックネームでも可。

 2023年度の相談件数は3万8851件で、「つい、いらっとしてきつい口調でしかってしまう」「両親が私の話を全然聞いてくれない」といった様々な相談が寄せられているという。

 「子どもの泣き叫ぶ声や保護者の怒鳴り声がする」「衣類がいつも汚れている」「夜遅くまで1人で遊んでいる」など、虐待かもと思われるときは、電話「189(イチハヤク)」で、24時間365日つながる。通話は無料。こちらも匿名で相談できる。

 22年度に全国の児童相談所が子どもの虐待について受けた相談対応件数は21万4843件と年々増加傾向にある。同年度に虐待を受けて亡くなった子どもは72人。単純計算すると5日間に1人の子どもが命を落としていることになる。

 詳細はこども家庭庁のHP(https://kodomoshien.cfa.go.jp/no-gyakutai/#consultation別ウインドウで開きます)から。(川野由起)

共有