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決算を発表するJR東海の丹羽俊介社長=2024年10月29日午後、名古屋市中区

 JR東海が29日発表した2024年9月中間決算は、純利益が2336億円(前年同期比19.8%増)だった。台風の接近や東海道新幹線の保守用車両の脱線事故による運休などがあったものの、鉄道の利用者が回復し、コロナ禍前の水準に近づいている。

 売上高は8738億円(同6.9%増)だった。百貨店や商業施設の賃料収入、ホテル業など、ほとんどの事業で増収となった。

 東海道新幹線の利用者は、観光利用が多い土日や休日はコロナ禍前の18年度を上回っている。回復が遅れていたビジネス利用も少しずつ戻っている。訪日客からの運輸収入は在来線を含め約520億円で、18年度の中間期と比べても2.2倍に増えた。昨年秋に実施したEX予約の価格改定も、利益を押し上げた。

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