液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)は3日、有機ELディスプレーの販売拡大に向けて、台湾の同業大手の群創光電(イノラックス)と戦略提携を結んだと発表した。経営不振に苦しむJDIは、有機ELを再建の柱と位置づけている。世界的大手と連携して海外展開を強化し、経営の立て直しを進めたい考えだ。
JDIは、自社で開発した有機ELディスプレーを、自動車の運転席正面に配置する大型パネルとして製品化する。群創光電は子会社の販売網を生かして売り込む。JDIの国内工場で2027年から量産する計画だ。
自動車内は強い日差しを受けるため、現状では明るさに課題のある有機ELではなく液晶パネルを使うことが多い。JDIは自社の有機EL技術は従来より2倍明るく、3倍高寿命だとうたう。有機ELへの置き換えによる市場開拓を目指している。
JDIのスコット・キャロン…