福岡市の福岡空港で10日午後0時20分ごろ、福岡発羽田行きの日本航空(JAL)機が誘導路上で停止線を越えて滑走路に近づき、別の旅客機が離陸を取りやめていたことが、国土交通省などへの取材でわかった。けが人はなかった。
国交省とJALによると、離陸を中止したのは福岡発松山行きのジェイエア機。滑走路を北から南に向けて滑走中だったが、JAL機が停止線を越えたことに管制官が気付き、両機に停止を指示したという。ジェイエア機はJAL機の手前で停止した。このトラブルでジェイエア機が安全確認のため欠航となった。
国交省は、JAL機は滑走路に入っていなかったとして、事故発生のおそれがある「重大インシデント」には該当しないと判断しているが、両社に経緯を確認している。(岩田誠司、角詠之)