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Limeが手がける電動キックボードの移動サービス=同社提供
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 日本航空(JAL)は6日、電動キックボードなどのシェアリングサービスを手がける米大手Lime(ライム)と協業すると発表した。JALの就航都市を中心に、ライムの車両の貸し出しや返却ができる無人の拠点「ポート」を共同で設置し、旅先の市街地での移動手段を拡充する。

 まずは7日から、那覇市でサービスを始める。国際通り周辺のホテルや飲食店にポートを40カ所設け、電動のキックボードや座席付きのシートボードを計180台配備する。JALマイレージバンクの会員なら、ライムで100円利用するごとに1マイルがたまる。

 JALは2022年から、航空便と地上交通を組み合わせて経路検索するサービス「JAL MaaS」を提供。航空券だけでなく、提携する一部の空港バスや鉄道の乗車券も予約できる。JALの飯山高広・事業開発部長は「(ライムと協業することで)空と地上をシームレスにつなぐサービスに、地上におけるラストワンマイルというピースが加わった。さらなる移動の利便性を追求していく」と話した。

 ライムは世界280都市以上でサービスを展開する業界大手で、日本には8月に参入した。国内でのポート設置は東京都に続き、那覇市が2カ所目となる。同業のLUUP(ループ)などと同じく、乗車するにはアプリで交通ルールのテストを受け、全問正解する必要がある。(中村建太)

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