米アップルは9日発表した新型iPhone(アイフォーン)「16」で、生成AI(人工知能)「アップルインテリジェンス」の機能を前面に打ち出した。同社の中核商品であるiPhoneの売り上げが伸び悩むなか、AI機能を起爆剤にできるかが試される。
「アップルインテリジェンスのために、一からデザインした最初のiPhoneだ」「エキサイティングな新たな時代の始まりだ」。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は発表動画でそう訴えた。
この日発表の「16」は、自社製の最新チップ「A18」を搭載。処理速度やカメラの性能、バッテリーの駆動時間を向上させた。端末の側面のボタンを押したりスライドしたりして、カメラの起動やズームの調整ができる機能も用意した。画面サイズ6.1インチが税込み12万4800円からで、現行モデル「15」の発売時の価格に据え置いた。今月13日から予約を受け付け、20日に発売する。
アップルが強調したのは、アップルインテリジェンスの機能だ。発表時のデモでは、メールの文面を校正したり、音声を録音すると文字起こしや要約をしたりする機能を紹介。自分が撮った写真を探したい場合、「赤いドレスで踊るシャニ」と文章で検索すると、関連する女性の写真があらわれた。絵文字を作りたい場合、イメージを文章で入力すると、絵文字を生成する機能も示した。
アップルインテリジェンスは…