重工大手IHIは24日、子会社が船舶用などのエンジンの燃費に関する測定データを改ざんしていたと発表した。2工場で少なくとも20年以上にわたって不正が横行し、4361台での改ざんが確認されたという。国土交通省は同日、IHIと子会社に対し、全容解明と再発防止策の策定をした上で、5月末までの報告を求めた。
不正があったのは、エンジン製造の子会社「IHI原動機」の新潟内燃機工場(新潟市)と太田工場(群馬県太田市)。社内調査によると、2003年以降に出荷された国内外向けの船舶用と陸上用のディーゼルエンジンやガスエンジン計5537台のうち4361台で「燃料消費率」を実際の測定値より良く見せるなどしていた。
燃料消費率は、完成したエン…