国際刑事裁判所(ICC)は6日、イスラム組織ハマスの最高幹部で、7月に訪問先のテヘランで殺害されたハニヤ前政治局長について、同氏が死亡したことから審理を終えたと明らかにした。
ICC検察局は5月、パレスチナ自治区ガザでの戦闘をめぐり、ハニヤ氏やほかのハマス幹部2人、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント国防相に戦争犯罪や人道に対する罪の容疑で逮捕状を請求。予審裁判部が審理していた。
ICCが公表した資料によると、ICC検察局は8月2日、「ハニヤ氏の死によって状況が変化した」とし、逮捕状の申請を取り下げたという。これを受けてICC予審裁判部は同月9日、ハニヤ氏に対する審理を終えると結論づけた。(ブリュッセル=森岡みづほ)