レンズ大手HOYAで3月末にシステム障害が起きてメガネレンズの生産が止まり、販売網に影響が出たことを受け、池田英一郎・最高経営責任者(CEO)は15日にあった2024年3月期決算の投資家向け説明会で、「お客さまに多大なご迷惑をおかけし、おわび申し上げます」と陳謝した。
HOYAでは、3月30日にサイバー攻撃を受けてシステム障害が起き、4月23日におおむね復旧したと発表した。国内外でメガネレンズの生産と受発注が一時止まり、メガネ販売店では一部商品の取り扱いが停止する事態となった。影響は医療機器を含むライフケア事業だけでなく、同社が世界シェアトップの製品も抱える半導体関連事業にも及んだという。
池田氏は「過去に同様の障害が起きた」としつつ「再発防止をしてきているが、世の中のアタッカーたちの方もやり方が変わっている」と釈明。「新たなツールやテクノロジーを導入しつつ、セキュリティー強化に努める」と述べた。
同社は業績への影響は主にメ…