HKT48の石橋颯さん(19)は、13歳でアイドルになった。コロナ禍を乗り越え、いまやグループのエースに成長。10日に発売される初の写真集「曖昧(あいまい)」(双葉社)には、20歳を目前に「大人になりたい気持ちとまだ甘えたい気持ち」が詰め込まれているという。
写真集オファーに「今がチャンス」
元気やかわいらしさを売りにしてきたアイドル生活にあって、写真集は「挑戦」。オファーを受けた当初、家族やファンの反応が気がかりだった。
それでも「今がチャンスだ」と決意。沖縄でのロケが終わり、決まったタイトル名も「一番変わるときが表現されている」と気に入った。仕上がった写真を見て、当初乗り気ではなかった母親からも「かわいいやん」とほめられて安心したという。
アイドルとしても飛躍のときだ。シングル2作連続で竹本くるみさんとともに「ダブルセンター」の重責を担う。
「初めてセンターに立ったときは、自分のことでいっぱいいっぱいでした。でも今は余裕が生まれ、新しく入った後輩を支えようという気持ちに変わっています」
田中美久さんや松岡はなさんら長くグループを支えてきた先輩メンバーが卒業。そんな中、「誰よりもファンのことが好き」という19歳が歩むアイドル道に曖昧さはない。
「HKT48は本当にメンバーの個性が強くて、アイドルに興味がない方が見てくれても、好きになるメンバーが絶対に1人は見つかると思います。私も見つけてもらえるよう、SNSでの発信も含めて頑張っていきたいです」
撮影の裏話や竹本くるみさんとの関係性を語る
インタビューの主な内容は次の通り。
――初の写真集で、ロケ地は沖縄に。
13歳でアイドルになって、まさか自分が写真集を出せる日が来るとは思っていませんでした。今年の2月ごろにお話をいただいたとき、18歳になって高校を卒業する時期でした。まだ20歳になっていないときに出すのが、私にとってベストなタイミングであり、チャンスなのかなと思いました。家族にも相談しましたが、最終的には自分で「挑戦しよう」と決めました。
ロケ地の指定はしていなかったんですけど、できるだけ福岡から遠い場所に行きたいと希望しました。福岡出身で福岡で活動しているので、一瞬、福岡がいいのかなとも考えました。でもこういう写真集の機会はめったにないので「(福岡以外の)どこかに行ければうれしいです」と希望を伝えたところ、沖縄になりました。
沖縄そば食べるシーンも
――撮影の思い出、印象に残っていることは。
一生に一度ぐらいの覚悟でやろうと撮影に臨みましたが、普段とは違うポーズに苦労しました。体を反るようなポーズで、腰がつるんじゃないかと思うようなこともありました。いつもみたいに元気に「いえーい!」みたいなテンションだけではないので、難しかったです。
沖縄そばを食べているシーンの撮影が印象に残っています。ファンの方はよく、私が食べている姿を見るのが好きと言ってくださるので写真集にも入れたいと思っていました。写真を見ると、完全に素の私でしたね。ダイエットもしながらでしたので、撮影中は一口二口しか食べられず、帰りの空港でおなかいっぱい沖縄そばを食べました。
最終日にギリギリ届いた!
――お気に入りのカット、見ど…